ところで、文春が昨年11月30日発売号で報じていた「特捜部が狙う“萩生田の舎弟”」池田佳隆(57 =元文科副大臣)が、裏金問題で東京地検特捜部に逮捕された。

 池田は愛知県内で家業の薬品メーカーを経営していたが、JCI(日本青年会議所)の会頭を経て、2012年の衆院選で初当選している。ただ、2014年の選挙以降は毎回小選挙区で敗れ、比例で復活していた。

 池田の長女は地元屈指のお嬢様校から青山学院大に進学して、ミス青学に選ばれた美貌の持ち主だという。次女は、地元の名門校から、私大の医学部に進学したといわれ、学費は6年間で3000万円を下らないという。カネがかかるようだ。

 だがその反面、池田は東京に来ては、たびたび銀座の高級クラブに出入りして、モテたことを吹聴していたそうである。

 自民党関係者がこういう。

「池田は本当に女性が好きだと思う。事務所にも華やかなタイプや、アナウンサーっぽい清楚系の女性が秘書として在籍していた。車の後部座席で女性秘書の手を握ろうとするなど、セクハラと受け止められかねない行動もあったようです」

 だが、この程度の小物逮捕でお茶を濁していいはずはない。安倍派を牛耳る巨悪を挙げなければ、特捜部無用論がまた出てくるに違いない。

 しかし、一部報道では、裏金問題を捜査している東京地検特捜部は、安倍派の幹部たちの逮捕はしない方針だというのである。

 特捜というのは昔、元総理でも逮捕する、政治権力が及ばないアンタッチャブルな存在だといわれていたが、今は、政治家に跪き、弱きを挫き、強きを助ける御用組織になりさがってしまったのだろうか。

 世論はこれを許してはならない。岸田ごときに怖れて、安倍派5人衆に手を付けられないのでは、世の中真っ暗闇じゃござんせんか。

 そうであれば、新潮が報じているような“巨悪”森喜朗(86)などに手出しできはしないと思うのだが。