「別に怖くないんすかね? やりゃあウケますけどくらいの腹のくくり方、超カッコいい」(カズレーザー)
寄せられたのは絶賛の言葉ばかりだが、彼らが何を言ったか以前に、これだけの歴々たちが、まずエバースを話題にしているということに意味がある。『M-1』敗者復活からファイナルまで7時間の生放送の中で、多くの人間に「エバースの話をしなければ」と思わせていることが驚異なのだ。
今年は1万組前後がエントリーするという見込みもある『M-1グランプリ』。敗者復活戦でインパクトを残したことは、予選でも大きなアドバンテージになるはずだ。令和ロマンの2連覇を阻むのは、この若手らしからぬ武骨な漫才師かもしれない。
(文=新越谷ノリヲ)