20年王者のマヂカルラブリーも『オールナイトニッポン』(同)で、エバースについて語っている。敗者復活戦で芸人審査員を務めた野田クリスタルが「エバースのクオリティが高すぎて」と語り、「全員、審査員はうなってたよ、これはヤバいねって」と歴代M-1王者が揃う審査員席を震撼させていたことを明かした。村上も、地元・高円寺のロータリーの喫煙所で、居合わせた人が「エバース面白かったな」と話していたことを報告している。
さらに、17年王者のとろサーモン・久保田かずのぶもエバースを高く評価する芸人のひとりだ。昨年末にYouTubeに公開された「焚き火で語る」シリーズのウエストランド・井口浩之との対談で『M-1』の話題になると「正直、本戦の人より敗者復活戦の人たちのほうがすごい目について」と語り出すと、その筆頭に「エバース」。「面白かったわぁ」と無条件に賞賛していた。つまり、ファイナル進出9組と敗者復活組21組、計30組の中で久保田にとって最初に話題にすべき漫才師が、エバースだったということだ。
15年ファイナリストのメイプル超合金・カズレーザーと19年3位のぺこぱ・松陰寺太勇もYouTubeでエバースを話題にしている。カズは「エバース、むっちゃ漫才上手くないですか、あの人たちなんなんすか」と驚きを持って語り、松陰寺も「ボケのほうの子、あの佇まいすごいなと思って。かかってねえの? って、いい意味でね」と感心していた。繰り返すが、エバースが登場したのはトム・ブラウンの爆発的な漫才で焼け野原と化していた舞台だったのだ。
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