かつて、ナイツ・土屋伸之やバナナマン・設楽統が相方に解散を迫るドッキリ企画が放送されたことはあったが、本当に解散するコンビをキャスティングするという『水ダウ』の企画力・実行力に驚かされるばかりの竹内ズの解散劇だった。

 コマンダンテは『M-1』ラストイヤー、全国15都市を巡るツアーを直前で全キャンセルして突然、解散した。公式YouTubeで公開された報告動画でも具体的な説明はなく、2人のとことん暗い表情と、とことん暗い照明だけが印象に残っている。

 昨年の『M-1』敗者復活戦を体調不良で辞退し、そのまま解散に至ったコウテイは、すでに2人とも再始動している。シモタは同じくなにわスワンキーズを解散したばかりの前田龍二とシモリュウを結成し、今年の『M-1』にエントリー。3回戦で敗退したが、まだ14回の参加権利を残す。一方の九条ジョーもピン芸人としてよしもと漫才劇場の『グランドバトル』を勝ち抜き、見事、所属に返り咲いている。

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 まったく、寂しいものである。来年はコンビになるべく解散してほしくない、という話でもないし、せめてファンの納得する形で、と望むのも身勝手なことだろう。それぞれ事情があるし、考えてみれば、最初から解散したいと思って組んだコンビはひとつもないのだから。

(文=新越谷ノリヲ)