コロネ:イタリア語で角や角笛を意味する菓子パン
日本で生まれた菓子パンのひとつです。パン生地を円錐形の型に巻き貝状に巻きつけて焼き、内側にクリームを入れたもの。イタリア語で角や角笛(ホルン)を意味する「corno」から名付けられ、フランス語では「Corne」であることなどから「コルネ」とも呼ばれます。
チョコレートクリームを入れたチョココロネが特に有名です。中にクリームを入れてから焼くクリームパンなどと違ってクリームを焼かないため、ふんわりとしたクリームを味わえます。
パンナコッタ:イタリア発祥のクリームデザート
イタリア発祥の洋菓子のひとつで、イタリア語で「調理したクリーム」という意味のお菓子です。なめらかでつるんとした食感が美味しいクリームデザート。コーヒー、バニラ、いちごなど、色々な味で作られます。
ババロアに似ていますが、ババロアは通常卵とホイップクリームが入っている点が異なります。誕生は1900年代初頭だと言われています。
オレイエット:耳あてを意味するフランスの揚げ菓子
フランス発祥の揚げ菓子で、カーニバルのときに食べられるお菓子です。ドーナツに似たベニエのひとつ。小麦粉・バター・砂糖・卵・イースト・塩にラム酒もしくはオレンジかレモンの風味を付けた生地を、薄くのばし細長く切り、油で揚げて作られます。
サントノーレ:パリのサントノーレ通りで生まれた菓子
パリのサントノーレ通りにあったお店で1840年ごろに誕生したと言われる「サントノーレ」は、フランスでは特別な場で出される菓子として親しまれています。
パイ生地の中央にクレーム・シブーストをのせふちにカラメルを塗った小さなシュークリームを飾り付けたものと、小さなシュークリームを重ねたタイプのものが定番です。
あんみつ:夏の風物詩として有名な和菓子
みつまめに餡をのせた和菓子。賽の目状に切った寒天に、小豆餡、求肥、干し杏子などをのせ、みつをかけて食べます。1930年に銀座のしるこ屋「若松」の2代目森半次郎が考案した、もしくは1938年に銀座の蜜豆店「月ヶ瀬」で俳人橋本夢道が考案したと言われています。
夏の風物詩として知られており、夏の季語に分類されます。ホイップクリームやアイスクリームをのせたクリームあんみつや白玉をのせた白玉あんみつなどもありますね。
なたねきんとん:菜の花が一面に咲いた野原にちなんだ和菓子
青色のきんとんの上に黄色のそぼろを散らせた和菓子です。別名「菜の花きんとん」とも呼ばれます。春の風景が思い浮かぶような爽やかな見た目が素敵です。茶の方では利休忌までは席に入れないこととされています。
ベニエ:「揚げた生地」を意味するペイストリー
生地を油で揚げたお菓子で、メープルシロップや果物を詰めたものも多い揚げ菓子です。フランスでは果物を詰めて揚げたペイストリーの総称を「ベニア」とよんでいます。
古代ローマで生まれた揚げた果物を副菜として食べる伝統が元と言われている、歴史あるお菓子なんです。シュー生地を揚げたものとパン生地を揚げたものの2種類があります。
ボネ:イタリア発祥のココアプリン
イタリアのトリノ名物として有名なお菓子で、チョコレート風味のココアプリンです。アーモンドプードルを使ったアマレッティというビスケットや、マカロンを砕いて加えるのが特徴です。ビターな味付けが多く、大人なデザートとして知られています。
アマレッティ:「少し苦い」を意味するイタリアの伝統菓子
イタリア語で「少し苦い」という意味の「アマレッティ」は、その名の通り本場ではスイート種だけでなくビター種のアーモンドを入れて作られます。メレンゲ菓子の一種で、通常のクッキーよりも軽い口当たり。
バターやマーガリンは使用せず、小麦粉の代わりにアーモンドプードルを使用するのが特徴。さらに柔らかい「バーチ・ディ・ダーマ」というお菓子もあります。
ガトー・バスク:北バスク発祥のお菓子
「バスクチーズケーキ」でも有名な、フランス領バスクラブール地方発祥のお菓子です。厚めにのばしたアーモンド入りクッキー生地に、カスタードクリームやサクランボのジャムを挟んで焼き上げたもの。
本場では、この地方の特産品のダークチェリー「スリーズ・ノワール」を入れ、表面にローブリューと呼ばれる飾りをつけて焼き上げられます。素朴で美味しい味わいです。