◆時間オーバーしても勝ち上がった

 敗者復活戦のルール変更は当然と言えば当然だった。昨年まで実施されていた国民投票はどうしても人気投票になりやすい。過去の敗者復活戦でも面白さよりも知名度や人気により選出された、という疑惑の判定を指摘する声は少なくなかった。

 最も顕著だった例として、2021年の敗者復活戦が挙げられる。

 結果的にハライチが選出されたが、ハライチの漫才が面白かったかどうかは問題ではない。ハライチは漫才中に時間オーバーしてしまい、時間オーバーを知らせる爆発音が鳴ったものの、漫才を止めることはなく澤部佑は「ボカン! じゃねえ!」とツッコミを入れた。時間オーバーしたにもかかわらずハライチが選出されたことに違和感を覚えた視聴者は多く、国民投票の公平性が大きな疑いを持たれた瞬間と言って良い。