12月24日に放送される「M-1グランプリ2023」(ABCテレビ・テレビ朝日系)。年々決勝進出者の漫才のレベルは上がり、かなり上質な“ネタ番組”と言って良い。加えて、人生を変えるために漫才に真剣に向き合う漫才師の葛藤もうかがえ、“オーディション番組”として楽しむこともできる。
◆決勝進出の1枠を争う“敗者復活戦”のルール変更
毎年注目度を更新している「M-1」ではあるが、変化を恐れない姿勢も魅力の一つなのかもしれない。実際、決勝進出の残り1枠を争う“敗者復活戦”のルールが変更された。昨年までは、敗者復活戦を見た視聴者から最も票を集めた漫才師が勝ち上がる“国民投票”が採用されていた。
ただ、今年からは準決勝敗退者をA、B、Cの3ブロックに分け、ランダムに選ばれた観客が投票を行う。勝ち上がった3組の中から石田明(NON STYLE)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、山内健司(かまいたち)、渡辺隆(錦鯉)の芸人審査員5人が投票して敗者復活の1組を決める、というもの。観客と芸人という2つのフィルターを通すことで、より公平性と納得感のある選出できる。
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