◆ボディビルは男性だけのものじゃない

山野内さん
「40代まで筋トレはしたことがなかったんです」と笑顔で語るのは、ボディビルダーである山野内里子さん。45歳まではごく普通の主婦だったが、子どもが幼稚園に入って時間ができたことを機会に通い始めたエアロビクス教室で、筋トレに出会ったとのこと。

「その後、夫の仕事の都合で名古屋に転勤したら、ちょうどゴールドジムがオープンしたばかりだったので入会しました。従来は『ボディビルは男性がやるものだ』というイメージが強かったのですが、女性もボディビルを通じて自分の体を彫刻のようにデザインできるのだと気づき、見事にハマってしまったんです」

筋トレ前
ボディビルと出会う以前の山野内さん
 当初は純粋にトレーニングを楽しんでいたなか、あまりにも熱心にジムに通う山野内さんの姿を見て、ジムのスタッフからボディビル大会の存在を知らされることに。同じジムにヨーロッパチャンピオンがいたこともモチベーションとなり、大会出場を目指すようになりました。

「2006年の愛知県大会に初めて出場したのですが、舞台上で自己表現できることがとにかく楽しかったんです。その後、東海大会や全国大会、ジャパンオープン、そして日本選手権にも出場するようになりました。

筋トレにおいて、一番のライバルは自分なので、日本一になることはあえて意識してなかったのですが、2011年に日本選手権で優勝したときは、素直に嬉しかったです。むしろ、意識しなかったからこそ、連覇もできたのかもしれませんね」