朝ドラ俳優・竜星涼主演の『スタンドUPスタート』は苦戦
ワースト4位は、日本テレビ系「日曜ドラマ」枠にて『ブラッシュアップライフ』の次に始まった4月期ドラマ『だが、情熱はある』で、初回は4.7%。King&Prince・高橋海人とSixTONES・森本慎太郎がダブル主演し、高橋がオードリー・若林正恭役を、森本が南海キャンディーズ・山里亮太役を務めることで放送前から話題に。局も必死に盛り上げていた印象だが、一時期は3%台を推移し、全話平均は4.1%となった。しかし、作品自体の評価は高く、SNSでは毎回実況が大盛り上がり。また高橋による若林、森本による山里の演技が、本人たちを忠実に再現していると、視聴者の度肝を抜いた。
ワースト3位は、飯豊まりえ主演の『何曜日に生まれたの』(テレビ朝日系、8月6日~10月8日まで放送)で、初回4.2%。『日曜の夜ぐらいは…』と同じ枠で放送され、『101回目のプロポーズ』や『ひとつ屋根の下』(ともにフジテレビ系)シリーズなどを手がけたヒットメーカー・野島伸司氏による脚本だったが、主人公はオートバイ事故がきっかけで引きこもりになった黒目すい(飯豊)とまたもやヘビーな設定で、全話平均は3.3%だった。
ワースト2位は、1月期のフジテレビ系「水10」枠で竜星涼が主演した『スタンドUPスタート』。原作は漫画家・福田秀氏が「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて今年11月まで連載していた同題作品で、ドラマ版は初回4.1%でスタート。投資会社でさまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”をバックアップしていく主人公・三星大陽を演じた竜星は、昨年度前期のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』にも出演していた。同ドラマでは“ニーニー”こと比嘉賢秀を演じていたが、その破天荒なキャラクターが視聴者にインパクトを残していたために、『スタンドUPスタート』を視聴したネットユーザーからは「ニーニーにしか見えない」という声も。全話平均は3.3%に終わった。
今年の初回視聴率ワースト1位は、堀田真由主演で10月22日から放送されている『たとえあなたを忘れても』。『日曜の夜ぐらいは…』『何曜日に生まれたの』と同じテレビ朝日系「日曜10時」枠でオンエア中だが、主人公・河野美璃(堀田)は生活苦のピアノ講師、相手役の青木空(萩原利久)も記憶を失ってしまう「解離性健忘症」という障害を抱えているなど、ネット上ではやはり「設定が重い」という声が聞こえてくる。初回3.6%で発進後、そのまま3%台を推移している。