◆正しい情報、中立的な情報を見分ける難しさ

イベントの様子
イベントの様子
――イベントではどんなことが体験できるのですか?

橋:コミュニティの方達が実際に出会ってつながりを作ることができます。また専門家やプロダクト開発者など、セルフケアについて正しい知識を持っている方々から直接情報を得て学ぶことができます。

 今年9月は、「話すことから始めよう」をテーマに、デリケートゾーンのケアについてイベントを開催しました。デリケートゾーンソープの開発者や他のフェムケア用品に関わる企業の方達から、なぜデリケートゾーンのケアが必要なのか、またどんなフェムケアがいいのかなどのお話をしてもらいました。

 そのあと参加者に4、5人のグループになって対話してもらったところ、「友達には話せなかった」と言う方が多かったのですが、「イベントの場があることで話しやすかった」という声を多くいただきました。

――女性の心や身体の悩みに関する情報が増えてきたことで、正しい情報を見分けるのが難しいと思います。

橋:私も以前は「PMS 症状」で検索しては、情報が大量に出てきて「何を信じていいか分からない」という状態でした。情報を見分けるためには、どんなバックグラウンドの人による情報なのか、何を根拠にしているのかが重要だと思います。

 LaboMeの記事やコラムでは、医師や専門家のエビデンスを取り、中立的な立場で発信できるようLaboMeのスタッフが議論を交わしながら作っています。ユーザーから「LaboMeの情報なら大丈夫かな」と信頼していただけるものにしていきたいと思っています。

――LaboMeをどんなふうに活用してもらいたいですか?

橋:自分自身の経験から、セルフケアの引き出しを増やすことが大切だと感じています。LaboMeをきっかけに、悩みについて話せる人と出会ったり、いろいろなプロダクトを試してもらいながら、ゆらぎと共にしなやかに生きられるサポートができると嬉しいです。

<取材・文/都田ミツコ>

【都田ミツコ】

ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。