◆“ゆらぎ”の解決より大切なこと
――橋さんがLaboMeを発案したきっかけは?
橋:学生時代から10年以上PMSに悩んでいて「どうして自分はダメなんだろう」と思い込んでいたんです。当時の自分に対して「そんなことないよ」と言ってあげたいという思いから始まりました。
一番最初に考えたのは、パーソナライズによって「心身の不調の解決」を目指すサービスでした。でも3年以上の開発期間の中で多くの方の話を聞くうちに「症状を1つ1つ潰してゼロを目指すようなアプローチは苦しいんじゃないか」と感じるようになりました。
私は社会人になってから「心や身体に揺らぎがあることは悪いことなんだ」という価値観に苦しんでいました。それを事業として肯定したくなかったんです。
一方で、PMSについて人と話したりいろいろなセルフケアを探索するうちに、PMSが無くなった訳ではないのに、以前よりも余裕を持って構えられている自分に気づくようになりました。
「ゆらぎが無いこと」を目指すより、「ゆらぎとうまく付き合っていく」ほうが気持ちがラクになるのではないかと思います。私の経験をそのままサービスとして提供したくてLaboMeが生まれました。
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