◆郁子を公衆の面前で罵倒するモラハラ夫に、ほのかが痛快な言葉を

娘が学校に行きたくないとぐずったために、ある日、郁子は八田の許可を得て娘を会社に連れていく。周りの社員たちは娘を囲んで楽しそうにしているが、ほのかは「うんざり」といった感じ。それでも郁子や八田に頼まれて、郁子が打ち合わせに出かけているとき娘のめんどうを見る羽目(はめ)になってしまう。

ところが目を離したすきに娘がいなくなっていた。帰社した郁子とともに探すと、娘は社内で父親に会っているという。

ほのかは目の前で、妻を罵倒する武を見てメラメラと怒りの炎を燃やす。

今の学校に好きな男の子がいるから転校したくない、それをおとうさんに伝えようと思ったという郁子の娘に、ほのかは「転校したら、その学校にもっといい男がいるよ」と諭(さと)す。「だってこの男が最高と思って結婚した結果がコレだよ」とほのかは武を示す。この場面は、なかなか痛快だった。

結婚すれば幸せになるというものではない、男に人生を託すのは違うのではないかとほのかが感じた瞬間だろう。仕事はできるのに、プライベートで男に振り回されがちなほのかも今後変わっていくのかもしれない。