ひょっこりはんのブレークのきっかけは2018年の新春『ぐるナイ!おもしろ荘』(日本テレビ系)だった。この年ひょっこりはんは、それこそテレビで見ない日はないほどの大活躍を見せた。
そして、その年の年末に『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で霜降り明星が優勝し、翌年からバラエティ界は空前の「第七世代ブーム」に突入する。
ひょっこりはん以前、第七世代ブーム以後。18年を分水嶺に、バラエティの世界で何が変わったのだろうか。第七世代が世の中を席巻し、その1つ上の世代のニューヨークやかまいたちがMC席に収まり始めたころにも、一発屋になる可能性を秘めた芸人が登場していないわけではない。
例えば19年にブレークしたチョコレートプラネットは、当時あらゆる番組でIKKOと和泉元彌のモノマネしかしていなかった。明らかに一発屋の出方だったが、一発で終わるどころか、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)、『おはスタ』(テレビ東京系)などのレギュラーを獲得するなど支持層の幅を拡大し、昨年末にはバナナマンが長く務めた『NHK紅白歌合戦』の副音声を担当するまでになった。今や国民的タレントという枠に片足を突っ込んでいる。
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