◆自分で“もしも”を想定して備えを

茶太郎くん
――お母さんの介護をして気がついたことも多いんですか?

Mimi:母の介護をしているときには気がつかなかったんですが、自分が母の年になると、分かることもありました。ただの風邪でも年をとるとなかなか治らないってことがあるんですよね。

 だから自分でも“もしも”を想定して備えておくことが重要だと思うようになりました。私はよくめまいがあるんですが、ベッドサイドの引き出しに必要なものを入れています。お薬、体温計、血圧計、起き上がれないときに慌てないためにオムツも置いてあります。夜ベッドへ入る時は、枕元にスマホと水も用意しておきます。

――年齢を重ねると、ご自身の体のことがよくわかってくるという部分もあるのでしょうか。

Mimi:若い頃と違って、頭が痛い時、この痛さは寒くて痛いのか、寝不足で痛いのかが分かるようになりました。すると、何をすればいいか自然と思い浮かびます。体を温めるとか、ちょっと温かいものを飲んでみるとか、カフェインを入れてみようとか。

 思いつくことをしたら、あとはじっとしています。初期の段階で押さえておけば、ひどくならないことが多いです。初めての症状だったら早めに病院へ行くしかありませんけどね。