そんな母親が亡くなり、伊藤は国崎と2人で書いたサイン色紙を持って鳥取へ帰る。国崎は色紙に、サインより大きな文字で、あるひと言を書き記していた。
母親に恩返しできず「僕はこの人生に失敗した」と感じていた伊藤が、笑いによって魂を救われる様が描かれる。伊藤が、国崎への気持ちを素直に記した、珍しいシーンである。
そう、珍しいシーンなのだ。
ランジャタイは、自他ともに認める国崎和也のワンマンコンビだ。ネタ作りも、舞台上のパフォーマンスも、バラエティの平場でも、国崎が常にコンビの在り方を司り、国崎自身も伊藤に多くを求めていないように見える。「相方ではなく、友達感覚でずっときてる」国崎の言葉だ。
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