若い男こと笛花(中川大志)は、違法薬物輸入組織「アネモネ」の人間でした。聞けば、イブの夜にメキシコの組織とデカい取引があり、その話をまとめたのがセイジなのだそうです。笛花はセイジを防犯カメラだらけの場所に匿い、見張りのチンピラを置いて「セイジさんから目を離すな」と命じます。
「目を離すな」と言われれば、目を離すのが見張りの常。チンピラはいつの間にか眠りこけており、セイジは黒のロングコートを投げ捨ててチンピラの服を着込み、ライトグレーのコートの男となって、ここからも逃亡を図ります。
しかし、建物の外にはバイクに乗った笛花が! 大ピンチ! と思いきや、メットを外した笛花が髪の毛をファサーっとしている間に、スキをついて逃亡。セイジが逃げたことに気づかない笛花は、のん気にエスプレッソなどを淹れた後、防犯カメラにセイジが映っていないことに気づきます。うーん、防犯カメラの意味とは。笛花は寝ていたチンピラをシバき倒しますが、八つ当たりにしか見えません。
一方そのころセイジは徒歩で逃亡中。途中、警官との追いかけっこになりますが、得意(なの?)のパルクールを駆使して港から航行中の釣り船に飛び乗ると、警察一同はあきらめの表情。ならばダイヤル118、海保の出番だ! セイジ、チェックメイト! と思いきや、次のシーンではセイジ、下水道を走っていました。まさか、釣り船から海に飛び込んで、下水道の出口から入ったってこと? ならそのシーンを撮ればいいと思うし、セイジが全然汚れても濡れてもないのはどういうことなの?
その後、なんかよくわからない謎の女とカフェでランチをしているセイジ。店のテレビには殺人事件現場のカメラに映るセイジの姿が大写しにされていますが、セイジは食事をしながら謎の女とおしゃべり。今度は逃亡劇さえ発動しませんでした。