9日スタートの月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ』(フジテレビ系)。何かと周囲の騒がしい嵐・二宮和也と、大沢たかお&中谷美紀の『JIN-仁-』(TBS系)コンビがトリプル主演を務め、クリスマスイブのたった一夜をワンクールかけて描くドラマだそうです。

 月9だし、クリスマスだし、映画『ラブ・アクチュアリー』(03)とか『大停電の夜に』(05)みたいな甘くてオシャレな恋愛劇かと思いきや、どちらかというと『24 -TWENTY FOUR-』(01)風味のサスペンスのようで。脚本はフジテレビヤングシナリオ大賞出身で、『翔んで埼玉』(19)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受けている徳永友一さん。多作な方ですが、どちらかというとライトコメディがお得意に見えます。メインの演出はフジテレビの“ザ・大御所”鈴木雅之さん。どんな出来であれ、誰も文句が言えません。

 設定としては、ひとつの殺人事件を巡ってニノ演じる“黒いロングコートの男”勝呂寺誠司(セイジ)、大沢たかお演じる老舗洋食屋のシェフ・立葵時生(シェフ)、中谷演じるローカル局のキャスター・倉内桔梗(キキョウ)の3人の運命が複雑に絡まり合いそうな雰囲気でした。実際、第1話でも少し絡まっています。『パルプ・フィクション』(94)みたいなアレです。