落差64mもの滝が凍った姿が見られる「平湯大滝」や、渓谷沿いの雪見露天風呂が魅力の「湯西川温泉」、旬の朝獲れ寒ブリを豪快にいただける「氷見 魚市場食堂」など、冬旅行におすすめの国内の穴場旅行先をご紹介します。

1. しかりべつ湖コタン(北海道)

然別湖は北海道で一番高い場所にある湖で、その標高は810m。北海道十勝管内の鹿追町北部と上士幌町(かみしほろちょう)南西部にまたがる湖で、大雪山国立公園唯一の自然湖です。湖の周囲は約13kmあり、トドマツやエゾマツ、ダケカンバなどの原生林に囲まれ、その雄大な自然のなかではナキウサギやミサゴ、オジロワシなどの貴重な野生動物たちが暮らしています。

然別湖は冬の凍結が最も早く、約半年間は雪と氷に覆われます。完全に凍った湖は一面が真っ白な世界。なんとその冬の期間の約60日間だけ、凍結した湖上に幻の村「しかりべつ湖コタン」が現れます。

photo by Sa-Riさん
photo by Sa-Riさん

村の建物は全てが氷と雪だけで作られており、とっても幻想的。村の中では、氷のブロックでつくられたアイスバーやアイスロッジ、アイスチャペル、氷上露天風呂などを楽しむことができます。

2. 平湯大滝(岐阜)

平湯大滝(冬)

アルプスから流れる豊富な水が、落差64m・幅約6mの巨大な滝となって流れ落ちる平湯大滝。奥飛騨の穴場的な観光名所で、水量豊かで迫力ある滝も見ごたえがありますが、寒さの厳しい冬になると普段の姿から一転。滝全体が凍り、巨大な氷瀑となります。

平湯大滝ライトアップ

12月下旬頃から徐々に凍りはじめ、2月の厳冬期に氷瀑となりますが、通常の流れ落ちる滝とはまた別次元の美しさ。毎年2月には、凍った滝がライトアップされる「平湯大滝結氷まつり」が開催され、白銀の滝が美しく照らされる光景も堪能できますよ。

また、平湯大滝から車で5分程の場所には「平湯温泉」があり、大小様々な温泉宿が20軒以上建ち並んでいます。豊かな自然の中で、冬ならではの氷瀑と温泉をあわせて楽しめますよ。

3. 三国温泉(福井)

福井県随一の観光名所「東尋坊」にも近い、日本海沿いに温泉旅館が点在する「三国温泉」。海に沈む夕日を眺められるのはもちろん、冬には雪を見ながらの入浴もできる露天風呂が多いのが特徴です。

周辺や隣県に有名な温泉地も多いため、穴場的にゆっくり過ごせるのも人気の秘密。日帰り温泉施設「三国温泉ゆあぽ~と」などもあり、こちらでも日本海を一望しながら温泉にはいることができます。

また三国といえば、三国港で獲れる「越前がに」が名物!シーズンは例年11月上旬〜3月下旬の間で、まさに冬の旅先にはぴったりです。シーズン中は各宿で、越前がにを使った料理がいただけますよ。