ここからは芸人や役者の為の文章になってしまうが、本当にチケットを売りたいなら、芸人は「プライドを捨て」、役者は「勇気を出す」べきなのだ。芸人というのはファンの方に対してある程度距離を置く。これは当然のことで、追いかけられる存在になるには一定の距離を保たなければならないのだ。

 しかし距離を置き過ぎてはいけない。本当に集客をしたいのなら、自身のSNSをフォローしてくれている人全員へチケットの連絡をするのだ。もちろんひとりひとりに。自分が応援している人から連絡が来たらファンの人は嬉しいはず。そして条件が合えばイベントに来てくれる。1000人に連絡すれば10人くらいは来てくれるかもしれない。そういう意識を持つことが大切なのだ。この方法を使えば出演者が4人なら少なくとも40人は来てくれる。これぞファンがいる芸人が自分の価値を存分に使った方法なのだ。

 それに対して役者は自分にファンがいるということを意識することだ。役者は基本的に知り合いにしか手売りをしない。それは関係者だったり役者仲間だったり。なぜかファンには目もくれず関係者にだけ連絡し、関係者を大切にするのだ。これは大きな間違いで、関係者など何の役にも立たない。本当に大事なのは無償で応援してくれる人なのだ。

 なので来場してくれた関係者とダラダラ話をするくらいなら、見に来てくれたファンの方、応援してくれる方と少しでも話をするべきなのだ。ちょっと脱線してしまったが、関係者ではなく自分にもファンがいるかもしれないという意識を持ち、どんな反応されるかわからないが、勇気を持ってフォロワーさんに連絡するのだ。そして分母を増やしていくのが役者がチケットを伸ばす方法なのだ。