さらにこのトークイベント自体は2回目となっているので、前回イベントに来た人がリピートしてもおかしくない。なのに当日に7枚しか売れていないという異常な事態となってしまったのだ。
このイベントが開かれる「A Talk Club WOOFER」という会場はキャパ70人。つまり7人しかお客さんが来なければ1割ほどしか客席が埋まらないということになってしまう。ネタではなくトークで進行していくイベントなら、客席の雰囲気はとても重要なものになってくる。
お客さんの反応を見ながらトークを展開したり、食いつきが無ければ次のトークへ進んだり。アドリブで構成していくイベントはお客さんと一緒に作り上げるといっても過言ではない。そんなイベントでお客さんが7人しかいなければ、間違いなく盛り上がりに欠ける。盛り上がりに欠けている客席は何をどうしてもテンションが上がるわけなく、満席ならウケるトークもややウケ程度になりかねない。そんなライブを2時間近く見ていられるだろうか?たぶん辛い。お客さんだけではなく芸人も、そしてイベントを組んだ会場スタッフも辛い。想像しただけで身の毛もよだつ状態だ。
しかしこの面子ならある程度チケットが売れると買い被ってしまうのは仕方がないことだ。実際に他のライブでは集客があるのだろう。しかもお笑いライブというのはチケットが異常に安い。お芝居などの舞台は基本的に安くても3000円といったところだろう。しかしお笑いの安いは基本的には1000円程度。もっと安いと無料というライブもあるほどだ。
これは元々お笑いライブというのは芸人のプロモーションの一環で行うことが多く、不特定多数の方に見てもらう為にチケット代を安くしていた。その名残もあり、お笑いライブというのは金額設定がとてつもなく低いのだ。ちなみに「53会(ゴミ会)」イベントは前売り2000円、当日2500円と他のライブに比べると少し割高だが、この豪華な芸人が見られるなら安いと言っても良い。なのにチケットがあまり売れなかった。