これは僕の話だが、芸人時代にお付き合いをしていた人から「ネタがウケたか、ウケなかったか、聞かなくてもわかる」と言われたことがある。ウケて帰ってきたときは、落ち着きがなく歩き回り、会話のテンションも1.2倍くらい微妙に高くなるそうだ。逆にウケないで帰って来た時は、寝てる最中に「歯ぎしり」をするとのこと。必死に隠そうとしていた“悔しさ”が眠りについて気が緩み爆発してしまうのだろう。
つまり芸人の「ネタ」というのは、ただ笑わせる為にふざけているように見えるが、実のところ心血注いだ命懸けの作品なのである。ただそう思われると笑いづらくなるのは間違いない。なので適当に見るのではなく気軽に見てもらうくらいが望ましい。
なので今後賞レースは、普通のネタ番組のように振舞って、最後に賞レースだと明かすのはどうだろう。視聴者は気構えせず、本来の笑いで評価されるかもしれない。
これは余談だが、僕の奥歯はスポーツ選手並みにすり減っていると言われたことがある。それだけウケなかったということなのだろうか……?