岸田政権の名誉挽回と「愛子天皇」の実現度
さて、天皇の長女・愛子さんの話題が女性週刊誌に載らない週はないが、その割には「愛子天皇」の実現性はどうなっているのかという報道はない。
だが今週の女性セブンが、愛子天皇誕生に岸田首相が動き出したと報じているのだが、その真偽のほどは。
根拠の一つが、高市早苗を経済安全保障相にしたことだという。
「岸田首相にとって高市氏は、前回の総裁選を戦ったライバルです。彼女を内閣に留任させたのは、狙いがあってのことでしょう。
高市氏は保守や右派の重鎮でありながらも、『私は女性天皇に反対しているわけでなく、女系天皇に反対している』と、女性天皇を容認する立場を明確にしているのです」(政治ジャーナリスト)
別の政治ジャーナリストは飛び級を果たした加藤鮎子・女性活躍担当相(こども政策担当相の間違い?)に注目する。
「加藤氏は、かつて内閣官房長官や自民党幹事長を務めた故・加藤紘一氏の三女です。
紘一氏は、慎重な姿勢を見せつつも、女性・女系天皇を容認するような発言を繰り返してきました。また、’05年当時の小泉政権が目指した女系天皇容認の皇室典範改正も支持しています。
加藤氏は’13年に紘一氏から後継を指名された。父親の強力な地盤を引き継いでいますから、おのずと主張も踏襲されることになるでしょう」
愛子さんは今年12月に22歳の誕生日を迎え、来春に大学を卒業する。そこが最後のタイムリミットと見るのはある皇室関係者だ。
「愛子さまは大学卒業後、海外留学されたり、急転直下、ご結婚されたりする可能性もあるわけです。そうなってからでは、万が一に皇室典範を改正したとしても、愛子さまに即位を求めるのは大変失礼なことでしょう。愛子さまにもライフプランがおありですし、即位は事実上、不可能になります。
愛子天皇の実現を考えるならば、愛子さまが学生のうち、来春までに少なくとも政治の側が道筋を示さなければいけない。年明けの通常国会で議論の俎上に載せることが、絶対条件になるのではないでしょうか」
人の意見を聞きもしなければ、やることもやらない岸田首相に、愛子天皇実現を期待するのは無理なような気がするが、唯一、岸田の支持率が上向くとすればこれしかない。そう思えば、一気に動くかもしれない。