木原誠二の「退任」は自民党にとって一石三鳥
さて、内閣改造で官房副長官を更迭され、もはや岸田も見限ったのかと思われた木原誠二だが、そうではないと文春が報じている。
当初、岸田首相は文春報道を重く受け止めてはおらず、留任させる腹だったという。だが、木原から「これ以上迷惑をかけられない」と申し出があり、しぶしぶ退任を認めたという。
それでも岸田の木原愛は変わらなかった。木原は幹事長代理と政調会長特別補佐という2つの「要職」を兼務することになったのだ。
「木原さんの処遇は、一石三鳥。党の役職に転じることで、国会や記者会見で文春報道について追及される機会が減るし、それでいて政府と党のパイプ役にもなれる。その上、ボスト岸田を狙う茂木敏充幹事長と萩生田光一政調会長のお目付役としても機能する絶妙なポジションなのです」(自民党関係者)
木原は組閣の前夜、財界人たちと会食をしていたという。
そこには、元警察庁長官で「官邸の番人」といわれている、栗生俊一官房副長官も同席していたという。
警察庁関係者がこう話している
「栗生氏は、木原氏の妻が2018年に警視庁から聴取を受け、その後捜査にストップがかかった際の警察庁長官でした。当時の警察トップが議員案件だった木原事件を知らないはずがありません」
政治部記者が後を継いでこうも話す。
「警察庁長官を退官した栗生さんを官房副長官として岸田首相に強く推薦したのが木原さんでした」
恩を恩で返す。自分と妻の「弱味」を握っている人間を官邸の中に取り込む。木原が考えそうなことである。
文春は、新聞、テレビ、他の週刊誌も報じない「木原の妻の夫殺し疑惑」を今後どうしていくのだろう。これで終わりか? それとも三の矢を放つのか。
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