さて、現代は先週の「専属契約書」に続いて、今週はジャニーズ事務所の「給与明細」を入手して発表している。

 これは10年以上にわたってジャニーズ事務所に在籍し、誰もが知るトップアイドルの約1年間分の明細だという。

 給与明細の中で金額が大きいのは広告出演料だ。ジャニーズ事務所は売り上げの50%を経費として抜いてしまうから、タレントには売り上げの25%しか入らない。しかし広告出演料の場合は、経費をスポンサー企業がもつためか、報酬をそのまま折半しているという。

 6月の支払いは、大手食品メーカーの広告出演料→1500万円。7月は大手飲料メーカー広告出演料→1100万円。9月支払い分。大手電機メーカー広告出演料→1100万円。

 これなら年間1億円は軽いが、テレビの歌番組の出演料は笑っちゃうぐらい安い。1月分、キー局長寿歌番組→2000円。5月支払い分、キー局人気歌番組→1200円。8月支払い分。キー局人気歌番組→4100円。

 テレビに出ることはあくまで宣伝で、稼ぐのは広告や舞台なのだろう。

 バラエティだと少し高くなり、10万円から20万円になることもあるようだ。

 民放キー局のスペシャルドラマに出ると、ギャラは35万円だそうである。

 これらに加えて、ジャニーズ事務所では楽曲の印税も支払われるという。年4回支払いで、200万円から600万円だそうだ。コンサート収入が約340万円。

 売れっ子になれば年間1億や2億はざらに稼ぐのだろう。

 だが、稼ぎの多くの部分を占めるCM収入が大幅に減ることは間違いない。

 さらに、これまでジャニーズ事務所のいいなりになってきたテレビ局が、企業のジャニーズ離れを機に、ようやくジャニーズ事務所との関係を見直そうという動きが出てきた。

 たとえばTBSである。