さらに、進学校の躍進には、時代が映す暗い影も見え隠れする。
「野球は非常に人気があるスポーツですが、大きなネックは費用です。サッカーはボール1つあれば始められますし、水泳なら海水パンツと水中メガネ、ダンスなら運動靴とTシャツでOKですが、野球はバットとグローブだけで数万円。ユニフォーム、ストッキング、スパイク、帽子まで揃えれば、支出は10万円単位です。昨今の経済状況では、それだけで野球を諦める子も少なくありません。
その点、私立の超進学校に通う生徒は、幼い頃から進学塾に通ってきた裕福な家庭の子供ばかり。子供がやりたいことを思い切りやらせるだけの余裕があり、トレーニングにせよ食事にせよ、サポート態勢が整っている可能性が高い。親の経済力が子供のスポーツの結果に直結するのが現実です。
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