注目の理由は、戦績もさることながら、野球のセオリーを無視したスタイル。練習時間の大半を打撃練習に当てたり、試合は一切ノーサインだったりするなど、少ない練習時間で勝つ方法を必死に模索する奮闘ぶりをノンフィクション作家の高橋秀実が書籍化。作品はドラマ化もされました」(週刊誌スポーツ担当記者)
全国に目を向ければ文武両道の名門校は珍しくないが、学校数が多く、私立上位の東京は、「受験対策」「充実した施設」「グローバル教育」といった特色を打ち出す必要があり、文武両道の高校は生まれにくい。それゆえ開成の快進撃は快挙だが、今夏は開成以外にも麻布と海城も勝利を重ねた。これはただの偶然なのか?
「東東京大会のレベルがそれほど高くないことは、理由の1つとして考えられます。東東京大会は例年出場校数が100を超えますが、ここ10年で甲子園に出場したのは関東一高と二松学舎大附属の2校だけ。出場校数だけなら神奈川、愛知、大阪などに並ぶ激戦区ですが、強豪校は少なく、勝ち上がりやすいのは事実です。
東京は圧倒的な人口を誇りますが、野球をやるには条件が悪すぎる。土地がないので学校のグラウンドは狭く、思いきりプレーできる環境ではないですし、そもそも子供の頃、キャッチボールができる場所さえない。有力選手は他県に進学してしまうケースが多いですし、人口比率で見たプロ野球選手出場地ランキングもワースト5に入ります。スポーツエリートが野球を選ばないのも、都内の子供のスポーツ事情の大きな特徴です」(フリーのスポーツ記者)
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