コロナ禍が終息ムードとなったことで、音楽ライブが活況となっている。本格的にエンタメが復活してきた雰囲気があるが、実は音楽業界内では「日本はライブチケットの相場が安すぎて十分な利益が出ない」と悲鳴が上がっている。「海外のようにチケット代をもっと上げるべきではないか」との議論も発生し、音楽業界の今後を左右する問題に直面しているのだ。
コンサートプロモーターズ協会によるライブ市場調査によると、2022年度のライブ総動員数は約4832万人で前年同期比211.5%、コロナ禍前の2019年との比較でも97.5%まで回復。総売上高も約3984億円で前年同期比260.3%、2019年同期比108.7%となった。
しかし、活気を取り戻したことでアーティストやプロダクションが潤っているのかというとそうでもない。最大の理由としては、世界的に物価高騰の波が広がっている中で、日本のライブチケット相場が海外と比べてあまり上がっていないことが挙げられる。
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