ところで、全く新味のない内閣改造をして、ますます支持率が下がるであろう岸田文雄政権だが、それでも、竹やり、玉砕覚悟の特攻精神で、解散・総選挙を仕掛けるつもりだと、ポストは見ているようだ。その証拠に、文春に追及されている木原誠二官房副長官を交代させ、選挙の指揮を執る選対委員長に「女性」の小渕優子を“選挙の顔”にしたではないか。

 これまで外国要人と外交について話し合ったことがないのではないかと思う、「女性」で元法相の上川陽子を外相にした。もめていた東京選挙区で、公明党と手打ちができたといわれる。ポストによれば、わずかだが支持率が上がったところで、解散したいという思いは強いようで、そのXデーは10月22日だというのだ。

 マイナカード問題や消費税のインボイス問題など難問が山場を迎えるその前に、岸田は統一協会への「解散命令」を出し、解散するという目論見だと見ている。やれるならやってみいや。口先ばかりならまだいい。口先も使わず、国民に説明もせず、防衛費倍増、マイナカードの保険証とのひも付け、福島第一原発の汚染水の放出などなど、岸田には恨みがたまって火を噴きそうだ。

 今度の総選挙は早ければ早い方がいい。我々の怒りが燃え盛っているうちに解散すれば、ふにゃふにゃした若者たちも、しゃきっとして反自民票を投じるかもしれない。総選挙と祭りは大きいほど面白い。楽しみになってきたな。

 以前から森喜朗の胸像をつくろうなんてもの好きが世の中にいるものだと、変に感心していたのだが、それがどうやら怪しくなってきたと新潮が報じている。神宮の再開発について9月7日に、国連ユネスコの諮問機関イコモスが、事業者である三井不動産や明治神宮、認可した東京都に対して、「計画撤回」を求める緊急要請を出した。

 ジャニーズ事務所の記者会見であまり大きな話題にならなかったが、外国、それも国連が、計画を撤回しろと迫ったのだから、外国の権威に弱いお国柄だから、相当な威力があるのではないか。そのあおりを食って、新たにつくられる新秩父宮ラグビー場のミュージアムの中に、あの、あの、あの森喜朗の胸像が奉られるかもしれないと、新潮がだいぶ前に報じた。

 発起人などを引き受けた連中には、キャノンの御手洗富士夫や、Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎などの名前があるという。新潮が、その後どうなったのかを聞いて回ると、胸像は制作中だが、ミュージアムに設置するなんて話は元々ないようなのだ。そりゃそうだろう、新国立競技場のトイレの前でも置くならともかく、秩父宮はまずかろう。胸像ができたら、みんなで叩き割るというのもいいかもしれない。レーニン像が引き倒されたように。だがレーニンが怒るだろうな。