「小渕氏には長年、負のイメージが付き纏っていた。経産相として初入閣した直後の二〇一四年十月、『週刊新潮』が、関係政治団体『小渕優子後援会』などが開催した明治座での観劇会を巡り、支出が収入を大幅に上回るなど、政治資金収支報告書に不適切な記載をしていた問題を報道。東京地検特捜部が捜査に出る事態に発展したのだ。
『特捜部が地元事務所などを家宅捜索したところ、ドリルでハードディスクに穴を空けたパソコンが見つかり、事務所ぐるみで証拠隠滅を図った疑いも浮上した。結局、虚偽記載額は三億円を超え、折田氏と元秘書が在宅起訴。十五年十月、政治資金規正法違反で有罪判決(折田氏は禁固二年、執行猶予三年)を受けました』(社会部記者)」(文春)
それ以降、表舞台には立っていないが、目を見張るのは、事件以降も全く衰えていなかった集金力だという。
「自身が代表の資金管理団体『未来産業研究会』と、政党支部『自由民主党群馬県第五選挙区支部』はそれぞれ、毎年のように五千万円から一億円前後の収入を得ている。直近の二一年は両団体合わせて計約一億七千万円。これらは、岸田首相ら派閥領袖クラスと大差がない」(同)
事件が明るみに出ても、小渕は選挙では圧倒的な強さを誇ってきた。そして政治の世界で稼いだ多額のカネを、様々な名目でファミリー企業に還流させているという構図なのだという。
文春が支出先を確認すると、頻出するのが「光山」の名のついた企業名だという。「光山商事」「光山倉庫」「光山電気工業」など。ガソリン代や事務用品などの名目で、多額の政治資金を支出しているそうである。故・小渕恵三の義姉がこういっている。
「先代(光平氏)はその後町会議員になり、衆院議員(二期)を務めました。先代が亡くなった後、私の主人が『僕は体が丈夫ではないので事業を継ぎます』と光山社を継ぎ、弟の恵三が政治家を継いだんです」
文春がいうように、今や小渕家にとって、政治は家業そのものなのだ。政治資金に詳しい神戸大学院の上脇博之教授がこういう。
「政治資金には税金が含まれているので、その使途には厳正さが求められます。その意味で、親族が関連する企業への支出は、道義的な問題がある。どうしてもその企業に発注しなければいけない必然性があるのか、丁寧に説明すべきです」
当然であろう。光山商事や光山倉庫には昨年8月まで、小渕姓ではない人物が1人だけ取締役として名を連ねていた。8年前に有罪判決を受けた折田である。
「七十代の折田氏は恵三氏の時代から三十年以上、小渕家に仕えてきたベテラン秘書。事務所の“金庫番”でした。自身は有罪となったものの、一部がドリルで破壊され、結果的に小渕氏は立件されなかった。いわば、秘書として親分を守りきった形です。
以降、小渕氏は折田氏の存在を気に留めていました。そうしたこともあって、ファミリー企業の取締役に据え続けていたのではないでしょうか」(事務所関係者)
彼女にとって、折田は特別な存在だったといえる。否、彼を見捨てて、知らん顔をしていたら人間ではない。だが、不透明なカネの流れを、小渕は丁寧に説明する義務があるはずだ。また、折田が現在も取締役を務める不動産会社に多額の支出を続けているが、文春が尋ねると、そこは単なる倉庫だったそうである。
先の上脇神戸学院大教授はこういう。
「政治とカネの問題で有罪判決を受けた人が取締役を務める会社に対し、税金を原資とする政治資金から賃料を支払っている形です。政治的・道義的に不適切で、市民感覚とのズレも否めない。小渕氏にも透明性のある説明が求められます」
この小渕という政治家、これからも様々な醜聞のネタを週刊誌に提供し続けるのであろう。親父の恵三は「冷めたピザ」といわれたが、優子は「腐ったピザ」といわれないように。
(文中敬称略)
【巻末付録】
まずは現代からいこう。
「ゆうちゃみ 白いね!」「ミュージカル・ヒロインの健康美 小南満佑子 歌いたいカラダ」。
ゆうちゃみは可愛いね。
現代は「ヘアヌード」と決別したようだ。いいことだ。だが、それなら写真誌がやるようなかわいい子ちゃんグラビアなどなぜ載せるのか? それとは違ったグラビアページにして、読者を集める「工夫」をすべきだ。漫然と女の子を出し続けるのなら、必ず部数は落ちてくるはずだ。それであわててヘアヌード再開では……いう言葉がなくなる。まあ、しばらくは様子見だな。
お次はポスト。
「Z世代vs.バブル世代 女たちの性生活白書2023」
袋とじ「動画つき ランジェリーラグビー開幕」。袋とじ「動画付き 全裸バスケットボール【激突】」
「ヘアヌード撮 歩りえこ 服を捨てよ、全裸で旅に出よう」「前田美里 フルヌードのヴィーナス」
ポストの涙ぐましい企画力。毎週毎週、このタイトルを考えるだけで一週間が過ぎていく。ご苦労様! ポストの楽勝!