「悪意のある言い方だな」(山本)
だが、『オンバト』で連勝を続けるタイムマシーン3号の芸人界隈での評判は、決して芳しいものではなかった。当時のタイムマシーン3号は「客に媚びている」「舞台袖の芸人は誰も笑っていない」と揶揄されることも少なくなかったのだ。後に本人たちも「当時は客票を獲得するために長くお辞儀をしていた」「あえてお客さんのいる通路でネタ合わせをしていた」など、その巧妙な戦略を自虐的に明かしている。
「でも一番上のライブには出てたよね」(若林)
「オードリーの前のコンビ名のときは全然、地下のイメージが強くて、ちょっとルートが違った」(タイムマシーン3号・関太)
タイムマシーン3号が華々しく活躍する裏で、オードリーは「ナイスミドル」というコンビ名で地下ライブを転々としながらスベり続けていた。主戦場は中野twlなど、席数100にも満たない小劇場ばかり。当然、テレビ出演など叶うはずもなかった時代だ。
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