筋トレ後のアルコールでダイエットが台無しに
トレーニング後に、飲みに行くというのは筋肉の成長にとって最悪なパターンです。アルコール摂取がタンパク質の合成を妨げることは、あらゆる調査でも明らかになっています。
1杯だけなら、カロリーが低いお酒なら、という問題ではありません。アルコール自体が悪い影響をもたらすのです。
トレーニング後に飲み会や会食に行くのは辞めましょう。飲みたい場合は、筋トレをする日とは別の日に予定をいれるのがオススメです。
最短で痩せるトレーニング後の過ごし方
ここからは、トレーニング後に積極的に行いたい行動を紹介します。これを行うとトレーニングによるダイエット効果を高めることができるので、ぜひ取り入れてください。いろいろな方法があるのですが、筆者がおすすめする3つの過ごし方を紹介します。
1、トレーニング30分以内にタンパク質摂取
よく言われることですが、トレーニングの30分以内にタンパク質を補給すると、トレーニングの効果を高めることができます。
トレーニングの直後には筋肉の合成が高まっていて、時間が経つごとにその合成の量は低くなっていきます。
トレーニングから30分以内は筋肉がたくさん作られているので、そこで筋肉の原料となるタンパク質を摂取することで、より多くの筋肉を作り、基礎代謝を高めることができます。
トレーニング直後はタンパク質をドリンクで摂取できるプロテインがオススメです。プロテインにはいくつか種類がありますが、トレーニング直後は消化吸収のいいホエイプロテインがオススメです。
2、夕食でもタンパク質を意識
プロテインは手っ取り早くタンパク質を摂取できて便利ですが、健康な体のためには、食べ物からも良質なタンパク質を摂るようにしたいですね。
夕食には肉や魚、卵、大豆製品などをつかい、タンパク質を意識したメニューにしてみましょう。これは筋トレ後の過ごし方に限らず、筋トレをしない日にもぜひ大事にして欲しいことです。
3、お風呂に入る
トレーニング後はシャワーを浴びてさっぱりしたいですよね。シャワーもいいですが、実は浴槽にお湯を張って浸かるとトレーニングによるダイエット効果を高めることができます。
その理由の一つが、「ヒートショックプロテイン」の存在です。ヒートショックプロテインとは体の中にある酵素を形作る役割のあるタンパク質です。
しっかり体をお湯につけてお風呂に入るとヒートショックプロテインを活性化させることができます。その結果、様々な酵素の働きがよくなり、脂肪を利用しやすい体になります。
トレーニング後は手軽にシャワーで済ませているという方は、これからはお湯を張ってお風呂に浸かることをオススメします。
4、静的ストレッチを行う
静的ストレッチを行うことでトレーニングの効果を高めることができます。静的ストレッチとは、体育の授業などの前に行う、反動を使わずに体を伸ばすストレッチです。
静的ストレッチを行うと、副交感神経を優位にすることができます。副交感神経が優位になると交感神経の働きは抑えられます。
交感神経が優位な状態だと筋肉の分解が起こってしまいます。ストレッチを行わないと交感神経が優位なままなので筋肉の分解が進んでしまい、トレーニングの効果が弱くなってしまいます。
ストレッチを行うと副交感神経を優位にして交感神経の働きを抑えるので、トレーニングの効果を最大限に受けることができます。
ちなみに、筋トレの前に静的ストレッチを行うのは多くのトレーナーさんがおすすめしていません。筋トレ前には、動的ストレッチといって腕や脚を動かし、関節ろほぐすようなストレッチをして可動域を高めておきましょう。
5、良質な睡眠をとる
筋トレをした日は、日頃よりさらに良質な睡眠をとるように心がけましょう。ぐっすり眠ったときに分泌される成長ホルモンが、筋肉の修復を促してくれるからです。こうすることで、筋トレの効果を倍増させることができます。
反対に、筋トレをした日に夜更かしをしたり、睡眠の質を低下させる行動(ブルーライトの浴びすぎなど)をしてしまうと、筋トレ効果が減ってしまうことも。そのため、筋トレ後に疲れたからとすぐに寝てしまうのはNGです!体内時計が狂ってしまう原因になり、睡眠の質が低下してしまいます。
筋トレをしたら、30分以内にプロテインを飲み、静的ストレッチで副交感神経を優位にし、お風呂で筋肉疲労を和らげ、タンパク質たっぷりの夕飯を食べて、睡眠環境を整えて眠りにつきましょう。これが、筋トレで最短で痩せる!を叶えるコツになります。
筋トレ後は最短で痩せる過ごし方をしよう!
今回は最短で痩せるためにトレーニング後にはどのような過ごし方をすればいいのかを紹介してきました。
トレーニング後は何気なく過ごしているかもしれませんが、痩せやすい行動とトレーニング効果を弱める行動とがあります。意識していないとトレーニング効果を弱める過ごし方をしてしまう可能性もあります。今回紹介した痩せやすい行動を取り入れてダイエットを成功させましょう。
監修・執筆:中野卓
大学では栄養学、大学院では運動生理学を専攻。現在はスポーツ科学の研究に携わる。プライベートでは筋トレが日課。ダイエットやトレーニングに関する情報を発信していく。
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