トレーニングの後に何をするかで、効果を十分に得られるか、痩せられるかどうかが変わってきます。あまり考えずに間違った過ごし方をしていると、トレーニング効果が半減してしまっているかも。もったいないですよね!今回は栄養学とスポーツ科学を専門とする筆者が、痩せるためにはトレーニング後に何をしたらいいのかを紹介します。
トレーニング後の過ごし方がダイエットの決め手
ダイエットに取り組んでいる方の多くは、トレーニングそのものが大切だと考えている方が多いと思います。
確かにトレーニング自体の量が少なかったり質が低かったりするとダイエット効果が期待できないので、トレーニング自体も大切です。しかし、トレーニング後に何をするかによっても、ダイエットへの影響は出てきます!
実はトレーニング後には「やっていいこと」と「悪いこと」があります。
その理由を知った上でそれに取り組むとよりダイエット効果が期待できます。それではトレーニング後に積極的に行いたい行動と、行うとトレーニングの効果が減ってしまう行動にはどのようなものがあるのでしょうか。
筋トレ後の有酸素運動は、ダイエットにNG!?
筋トレ+有酸素運動が正しい組み合わせのように言われることがありますね。
しかし実は、筋トレを行った後にランニングなどの有酸素運動を行うと、筋トレの効果が薄れてしまうことが分かっています。もし、基礎代謝を高めるためや筋肉を付けるために筋トレを行っているなら、その日に有酸素運動を行うのは避けましょう。
筋トレと有酸素運動の両方をトレーニングとして行いたいという場合は・・・
- 筋トレと有酸素運動を行う時間を6時間以上空けてトレーニングをする
- ランニングを行う日は上半身のみの筋トレにする
- 有酸素運動と筋トレとを別の日に行う
このような工夫をすることで、筋トレの効果が薄れてしまうのを避けることができます。
脂肪を減らして痩せるためには有酸素運動も確かに必要ですが、筋肉をつけて基礎代謝を高めることも重要です。筋トレ効果を優先する場合は、有酸素運動と筋トレとは切り離して考えてみましょう。
筋トレ後のストイックな食事制限はNG
筋トレ後には何も食べない方がダイエット効果が早く出そうだと考える方もいるかもしれません。しかし、何も食べないのもトレーニングの効果を弱める可能性があります。
筋肉の中にはグリコーゲンと呼ばれる物質があり、これは糖質から作られています。トレーニングを行うと筋肉の中のグリコーゲンの量は減っているので、食事によって補う必要があります。
しかしトレーニング後に何も食べないと、ずっと筋肉の中のグリコーゲンは少ない状態にあります。この状態が長く続いてしまうと筋肉そのものが分解されていき、痩せにくい体質になってしまいます。
今ある筋肉をしっかり維持するためにトレーニング後にはタンパク質と一緒に糖質も摂取する必要があります。目安としてはトレーニング後にコンビニのおにぎり1~2個を食べるようにするとよいです。