◆しっかりと自覚した「子ども」に対する気持ち

 しかし、症状はどんどん悪化。41歳になった頃には、おへその高さほどまで子宮が大きくなってしまい、経血の量は増え、腰痛や頻尿、胃の圧迫を起こすように。日常生活にかなり支障が出ているため、大きな病院で診てもらうことにしました。

しっかりと自覚した「子ども」に対する気持ち
 いよいよ、どうするか決めなければならないのだな、と焦り始めた頃、いつもほぼ確実な周期で訪れるのに、生理がこないという事態が発生。避妊はしていたものの、1週間もズレるとさすがに「妊娠」の文字が頭をかすめます。

 その時、はっきり心の中に「困る」という感情があることを自覚しました。今の自分の生き方に、子どもを産んで育てることは「考えられない」と思ったのです。

 結果として妊娠はしていなかったのですが、ここまで強く、しっかりと「産みたくない」と自覚したのは初めてでした。きっかけは少々重たいものでしたが、自身の気持ちを知り、「全摘する手術を受けよう」と決めました。