◆夫の病気で通院を後回しに…

 子宮筋腫の存在を初めて知ったのは、25歳頃。しかし、30代に差し掛かる頃、健康診断で筋腫を指摘され、要検査の結果が出たことで、近くの婦人科を受診することに。状況によっては手術が必要かもしれない、ということで大きな病院を紹介され、その時初めて「手術」が選択肢として挙げられるようになりました。

 たしかに、生理の出血量が徐々に増えていて、多い日は夜用のナプキンでも2時間持たないほど。日常的に貧血を起こしてもいたので、医師には手術を強く推され、手術をすることにしました。

夫の病気で通院を後回しに…
 その頃は、機会があれば結婚して子どもを持つことを考えていたので、筋腫のみの摘出術を希望。33歳の秋に一度目の手術をしました。

 とはいえ、医師からは「再発する可能性が高い」と告げられており、半年ごとに経過観察をすることに。しかし、36歳の時に当時の夫が脳梗塞とがんに侵され闘病を始めたことで、自身の通院を後回しにしてしまいました。

 夫が亡くなった後、40歳になってようやく婦人科に行ったところ、すでに手術が必要なほど、筋腫の数と大きさが増えてしまい、背骨の先に当たるほど、子宮が大きくなってしまっていたのです。