◆冷えは天敵、という思い込み
「いま思うと妊活、出産、子育て情報って、そうしたおかしな健康情報っていくらでも混ざっているんですよね。妊婦は体を冷やしちゃいけない、とかってごく普通に言われることじゃないですか」
「だから冷えとりも体にはいいよね、と思って普通に受け入れていました」
冷えとり健康法の面白いところは、重ね履きした靴下に穴が開くと「毒素が出た証拠」とされるところだ。佳子さんは、穴の開かない靴下を見て「私もまだまだだな〜(笑)」と思っていたそう。
筆者は穴が開いたら、重ね履きしたことによる摩擦だと思うのだが。
めでたいことに佳子さんはその後、妊活のかいあって第2子を出産した。となると、冷えとりの効果と言えるのだろうか?
「妊活のためにクリニックにも通うようになり、その後妊娠したので普通にホルモン剤のおかげですね(笑)」
「こうしてたびたび、私も民間療法的なものに期待して試してみることもあるんですが、でもやっぱりいろいろなものに手を出して結局何の成果も得られなかった母を思うと、怪しげなものに手出しちゃ駄目だなと正気になって、沼のごく浅いところからすぐに引き返してきます」
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