僕が個人的に好きだったのは沖縄出身のお笑いコンビ「ガレッジセール」さんの番組で、最初はドキュメント番組のようにリアルな街ブラロケを進行し、途中で問題が起こり、最終的にはミュージカルになるというかなりふざけたエイプリルフール特番。調べても名前がわからないが、昔はこのような番組が多く存在していたのだ。
真実と虚偽を上手く交わらせ、視聴者の期待感を煽り、そして最後振り切ってふざける。これこそが視聴者一体型の番組であり、テレビ本来の面白さを痛感できるシステム。過去のテレビの面白さを現代とフィルターを通してブラッシュアップさせ、別の形で披露するというのが、テレビを風化させない一つの手段なのではないだろうか。
水曜日のダウンタウンはそういった意味で、テレビ業界の最前線を行く番組と言っても過言ではない。時代を踏まえつつ、手を緩めないこの番組を見ていると「攻撃は最大の防御」という言葉が頭に浮かんだ。防御一辺倒は時として退化してしまう可能性がある。何事においても適度に攻める姿勢というのは大切なことなのだろう。勉強になった。