「大阪に会いにくる」が当たり前の時代に

──他になにかコロナ前後で変化を感じたことってありますか?

純子:自分が主軸でレッスン担当させてもらってるアイドルの多くは大阪を拠点としてるグループなんですが、最近は遠征に行きまくってますね。主に東京に行ってますが、7泊8日の時もあれば、変則的に月15日も滞在するときもあるなど、ロングステイしていることが多いようです。そういった活動のおかげで、東京や愛知に住んでいるお客さんが大阪に来てくれることもすごく多くなりました。

──「推しに会うために大阪に来た」という人も多いんですね。

純子:めっちゃいますよ。実際にこの前見に行った現場でも関西のライブハウスやのに聴こえてくるのは“東京弁”ばかりでしたし、ファン同士で仲良く話してたんで、みんな関東方面からわざわざ見に来てくれてたんやと思います。

──TIFの存在然り、やはり「東京での活躍=アイドルの成功」というイメージがまだ強いという印象なのですが、純子さんはどのように感じていますか?

純子:東京に住んでたけどグループ結成のために大阪に引っ越してきて頑張ってる子たちもいるので、東京に住むことが一つのステップではなくなってきてるとは現場で感じてます。教え子たちのファンのツイートもチェックしてますけど、「推しのアイドルたちが自分の住む東京にはいない」って嘆いてる人もよく見かけますよ。それだけ「関西のアイドル」というブランドが確立されてきてるような気がしますね。