──“沸かせ方”って現場経験を積み重ねて知るところもあると思うので、そこの差を埋めるのは大変そうですね……。

純子:ただ、知らないところからスタートしてる分、吸収も早いんです。真面目なグループほど、色んなアイドルグループのライブを見て「こうやったらファンたちを沸かせることができるのか」というのを勉強してます。そういう子たちがコロナ前から活動しているアイドルたちと渡り合えるようにファンを沸かせてる姿を見るのは、歌唱指導してる立場としてめちゃくちゃエモいですね。

──コロナ禍では現場活動が制限されてアイドル業界も大変だったと思うのですが、実際はどうでしたか?

純子:コロナ禍になってから逆にレッスンの依頼がオンラインを筆頭にアホほど増えましたね。ライブをする本数は絶対的に減っていたけど、コロナ明けにすぐ活動ができるようにグループを結成したり、スキルを高めるためにレッスンに力を入れたりと、コロナ禍を準備期間に充てようとすぐさま切り替えた運営さんたちが多かった印象です。その頃準備していた子たちの努力がようやく実を結ぶようになったのが今じゃないですかね。