グルーヴ、メロディ、アレンジ、サウンド、どれを取っても海外のファンクバンドに勝るとも劣らない。そして何より、他のどのバンドとも違うオリジナリティがある。2023年現在、ここまで本気でファンクを追求しているバンドがけして多くないという現状で、.ENDRECHERI.は世界的に見ても非常に貴重な存在なのだ。

 ぜひとも今作が広く世界中で聴かれ、海の向こうのファンカティアー(ファンク愛好家)も夢中にさせてほしいと切に願う。そして、P-Funkのジョージ・クリントンと共演し、その実力を認めてもらえたのだから、個人的には次はプリンス・サイドへ……元バンドメンバーのソニー・Tや、その遺伝子を引き継ぐコーリー・ウォンなどとも共演してほしい。

 .ENDRECHERI.が海外の大型フェスに招聘されるのも、そう遠い未来ではないように感じる。その日を楽しみにしながら、『Super funk market』を繰り返し聴いていきたい。