シングルカットもされていた「LOVE VS. LOVE」「1111111 ~One Another’s Colors~」「MYND」の3曲については、私が過去に執筆した記事をご覧いただきたい。

 「Pretty Phantom」は昨年、木村拓哉と堂本剛がGYAO!の番組で共演した際に、木村が発した言葉が元となって生まれた曲。こちらは80s後半~90s前半のサウンド/グルーヴを現代的に再構築したような内容だ。いかにもプリンスといったイントロから、ニュージャックスウィングのようなハネの強い、中毒性のあるグルーヴに流れていく。

 プリンスと言えば、今作の「Everybody say love ~Heian Jingu Shrine Arrangement~」「Rain of Rainbow ~Heian Jingu Shrine Arrangement~」からも、プリンスの影響を感じ取ることができる。どちらも過去曲の再レコーディングで、堂本剛が毎年行っている『平安神宮 奉納演奏』のためのメロウ&セクシーなアレンジだ。

 「LOVE VS. LOVE」についても同様なのだが、こういったメロウなサウンドをファンキーに、そしてたまらなくセクシーに仕上げていくのが、まさにプリンスの十八番だったのである。