◆まさかの解決策が二人を救う
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途方に暮れた実友希さんは、車の中から母親にこれまでの経緯をLINEで伝えます。するとしばらくして想定外の返信がありました。
「おばあちゃんが披露宴で使ったドレスがあるかもしれないから、ダメ元で試してみる?」
実友希さんの祖母は、その当時としては珍しく留学経験があり、その後も旅行代理店で勤務するなど、外国の文化に精通していたので、当時はまだ珍しかったマーメイドスタイルのウェディングドレスで挙式したそうです。
「すぐに夫と相談し、このドレスに賭けることを決め、母親にLINEで返事を送り、急いで実家へ向かいました」
実家に帰ると、いつもはとっくに寝ているはずの実友希さんの祖母は、落ち込んだ表情の実友希さんにドレスを笑顔で手渡したそうです。
「想像以上に状態も良く、祖母がとても大切に保管していたのだなということが伝わってきました。デザインもシンプルでしたが、上品な感じで、一目見てすぐに気に入りました」
さっきまでの落胆が嘘のように消え、早速試着してみると、なんとぴったりフィットしたそうです。祖母は当時としては長身で、実友希さんとほぼ同じ体型だったのも不幸中の幸いとなりました。