ところで、OSO18というのは何かわかる人? 北海道の道東地区で、乳牛30頭以上の命を奪ったヒグマのことである。名前の由来は、最初に目撃された標茶町(オソツベツ)の地名と、前足の幅が18センチというところから来ているという。なかなか姿を現さない凶暴なヒグマを「駆除」したのは、釧路町役場農林水産課に勤務する40代の男性だそうだ。だが、なぜか、表に出てこないのかというと、役場に「なぜ殺した」という非難の電話が多数掛かってきているからだそうだ。

 新潮はその人物にインタビューしている。運転席からライフルのレミントンのスコープをのぞき込んで、首に一発、その後近付いて頭に一発、それからトメ(とどめ)の三発目を撃ち込んだという。だが300キロ超のヒグマの運搬は困難を極めたそうだ。だが、その時点ではこのヒグマがOSO18だとは知らなかった。頭部の毛を採取してDNA鑑定してそうだと判明した。

 決死の覚悟で凶悪なヒグマを仕留めたのに、非難するとはどういう神経の持ち主なのか。そのために、釧路町の“英雄”は表には出られず、ひっそりとしているというのだが、何かおかしくないか?