話の辻褄が合わず、ギャグは滑り倒し…取り直しまで命じられた
主演のロバート・ダウニー・jrが製作にも関わっている本作は、彼にとってアイアンマンを演じて不動の人気をモノにしたマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)からの卒業を発表して以降、初の映画出演だ。ちなみに妻のスーザンも製作に入っている。
ロバートはアイアンマンとして11年もシリーズに関わったが『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で退場する。シリーズはまだ続いているので復帰を望むファンも多いが、翌2020年には「完全に終わり」と復帰の可能性がないことを示唆した。奇しくも『ドクター・ドリトル』が公開した年に。
アイアンマンの色が付きすぎた故にそのイメージからの脱却を目指して、スーパーヒーローとは一切関係のない、動物のお医者さんを演じたってわけだ。しかし、考えようによっては「動物の声が聞こえる獣医」というのは医者の世界のスーパーヒーローといえる。
「それじゃあ、アイアンマンと同じじゃないか!」
と考えたロバートは、ドリトル先生に「人嫌いになった引きこもりの世捨て人」というヒーローらしからぬ設定をつけたのだろう。
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