結成16年以上の漫才師がセカンドチャンスをめぐって競う『THE SECOND~漫才トーナメント~』(フジテレビ系)が5月20日に放送されました。優勝したギャロップをはじめ、準優勝のマシンガンズや、三四郎、囲碁将棋など、そのベテランならではの実力と個性が話題になっています。

かつてピン芸人「大輪教授」として活動し2007年R-1ファイナリストに選出され、現在はお笑い事務所の若手芸人のネタ見せもつとめる構成作家の大輪貴史さんに、旧知のマシンガンズの芸人間の評判や、王者ギャロップの勝因について聞いてみました。

◆有吉も祝福!準優勝マシンガンズ「悪く言う人を聞いたことがない」

――惜しくも準優勝となったマシンガンズ、松本人志から「平場(ひらば)が強いやろうな」という言葉もありました。今後バラエティでの活躍が期待できそうです。また、吉本以外の東京に本拠地がある事務所(いわゆる在京事務所)の芸人のあいだではどういうキャラなのでしょうか?同じ事務所の有吉弘行は大会翌日に生放送の自身のラジオで二人を祝福し、アルコ&ピース酒井健太は“マシンガンズの決勝出場がグッときた”とトーク番組で話しており、先輩からも後輩からも好かれているようですね。

<在京事務所の芸人、誰もが「マシンガンズは面白い」と口を揃えて言ってきました。それは間違いありません。人柄に関しても、マシンガンズを悪く言う人を聞いたことがありません。…以上です!「以上です!」としか言いようがありませんが、あの芸風ですから「面白い」「いい人だ」なんて褒めちぎったら、困ってしまうかもしれませんね(笑)。

平場に関しては、お笑いライブやインターネットの生配信では、在京芸人最強の一角と言えると思います。マシンガンズをはじめ、Hi-Hiやスパローズ、エルシャラカーニなど、こういったベテランの実力者がまだまだたくさんいます。「THE SECOND」は、そういった芸人にスポットが当たっていく大会になることを期待しています。>

――マシンガンズはそれぞれに専門性もありますね。滝沢秀一はゴミ清掃員の経験を活かし「ごみ研究家」として著書も多く、東京都がライブ配信する動画に小池都知事と出演、西堀亮は発明展で入賞し商品化予定です。

<ご指摘の通り「ゴミ清掃」「発明」といった専門性を持っています。滝沢さんに関しては、マシンガンズを知らなくてもゴミ収集の芸人さんとして知っていた人も多いと思います。

「平場に強い」「専門的に喋れることがある」ということで、きっと地上波バラエティで活躍するに違いありません。今は自虐だったり目上への突き上げだったりが芸風の大部分を占めていますが、売れっ子になりお金を稼いでいるイメージになったとき、また新たなマシンガンズが見られるのが楽しみです。>