◆「硬さこそがあずきバーのアイデンティティ」と思えるまで

ネットでは「あずきバーで釘が打てる」とか「アイス界のダイヤモンド」だとか散々ないじられっぷり。

しかし、2015年には「伝統的なあずきバーの製法」として刀鍛冶の画像とともにとあるユーザーがいじったツイートを、井村屋の公式Twitterが「社外秘が漏れてしまった……」と反応。これがバズった。

その後は、刃物の町として知られる岐阜県関市とともに、「あずきバー」で約65センチもある(非売品の)刀を作ってみたりと、「あずきバー=硬い」をむしろアイデンティティとして自らいじる様子も見られている。

自らネタにするようになったのには、一時期あえて空気を入れふんわり感を出した「やわらかいあずきバー」を作ったこともあったがあまり売れなかったことも影響している。

井村屋としても50年の歩みの中で「あずきバーは硬いほうが支持される」と感じるようになったのだ。