◆弱点は2つ。赤色の個体差と流通量の少なさ
これほど優秀なキウイフルーツですが、何か弱点がないか探してみたところ、2つの点が浮かび上がってきました。
まず一つ目は、赤の色味の程度に個体差があるということ。切ってみないとわからないのですが、鮮やかな赤がある一方で赤茶色っぽいものも存在します。
できる限り完熟状態を見極めることが重要ですが、色味と味は比例せず。いずれにしてもとびっきりのおいしさは堪能できるでしょう。
そしてもう一つは、ニュージーランド産のゼスプリキウイが出回り始める初期(4月下旬から5月下旬)だけしか出回らないことです。つまり、まだまだ超希少品種であるため、今年はもうすぐ姿を消してしまうかもしれません。
ということで赤いキウイ、気になる人はラストチャンス。急いで探してみてくださいね。来年はさらにたくさん出逢えることを強く願っています!
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12