私は、ミスチルという言葉は聞いたことがあるが、彼らの歌を聞いたことはない。だが、一度バカ売れすると、私など気が遠くなるようなカネが入ってくるようだ。

 そのミスチルのマネージメント会社を、昨年11月21日、証券取引等監視委員会が家宅捜索を行ったというのだ。容疑は、ここの代表取締役の谷口和弘(46)が、実体のない会社の株価を吊り上げるために虚偽の発表を行ったとみていて、近々、証券委から特捜部に本格的な捜査のバトンがわたると、文春が報じている。

 谷口は、ミスチルのメンバーの前で自らの疑惑について説明し、捜査に協力して全部話すといったという。メンバーも、反省し一からやり直すしかないと声をかけ、谷口はその言葉で吹っ切れ、前を向いたという。人間、持ちつけないカネを持つと、そのカネを何倍にも増やそうと考えるものかもしれない。身の程ということを忘れてしまうのか。こういう人間は、芸能界には数多いるのだろう。私もあやかりたかったな。