12.桂離宮
皇居の関連施設で、17世紀の初めに八条宮初代・智仁親王が造営に着手し、その後の2代・智忠親王の代にほぼ完成した別邸。繊細でありながら大胆な池泉回遊式の庭園は、日本庭園として最高傑作と言われています。
この桂離宮は、月を愛でるため、舟遊びを楽しむために造られたもの。昔の高貴な方々は、この桂離宮で舟をゆっくり漕ぎながら月夜を楽しんでいたのかと思うと、なんとも羨ましい限りですね。
桂離宮の見学は申し込み制となり、事前にネットで予約を行うことも可能です。
13.嵐山 竹林の小径
野宮神社から大河内山荘へとつづく約400メートルの小道沿いに、高さ5~10mの竹が連なる風情のある通りです。世界遺産である天龍寺の北門とも隣接しています。
人気スポットのため日中は混雑することも多いので、早朝の時間帯に訪れるのがおすすめです。
14.高雄の川床
京都の夏の風物詩「納涼床(川床)」。鴨川や貴船が有名ですが、先陣をきって始まるのが「高雄の川床」です。清滝川に張り出した川床で、天然鮎など川の幸をふんだんに使用した川床料理をいただくのは、本当に贅沢な時間。川のせせらぎに耳を澄ましながら、自然に囲まれて過ごす風流な時をぜひ味わってくださいね。
15.西芳寺
通称 ”苔寺” として親しまれている西芳寺は、世界遺産『古都京都の文化財』を構成する資産のひとつ。約30,000㎡(野球のグラウンド3つ分程度)の広さの庭園を緑の絨毯のように覆いつくす苔がとても美しく、その苔の種類は120種類ほどにもなると言われています。
苔寺の庭園は禅宗庭園の様式で上下に分かれ、枯山水と池を囲む回遊式庭園から成っています。ゆっくり散策すると1時間はかかるでしょう。
なお参拝には往復はがきにより事前申込が必要になります。拝観料は一般的なお寺よりも高く設定されていますが(3,000円以上/人)、写経体験も含まれており、何より、人ごみに邪魔をされず心ゆくまで苔の庭園を満喫できます。