8.石寺の茶畑
先述した和束町にある茶畑で、京都府が指定する景観資産の第1号に登録されました。緑豊かな山腹にまるでアートのような波紋の茶畑が広がる姿が絶景です。春には桜と茶畑が同時に楽しめるスポットとしても人気で、茶畑の景色を眺めながらお食事やスイーツ、ジェラートがいただけるカフェもあります。
9.京都御苑
京都のほぼ中心にある「京都御苑」は、京都御所を囲む周囲約4kmの広大な公園です。木々が生い茂り広大な砂利の道が整備された、京都のオアシス的存在で、市民の憩いの場となっています。
秋にはもみじやケヤキ、イチョウなど様々な木々が赤や黄色に染まり、紅葉目当てに多くの観光客が訪れますが、敷地が広いため混雑を感じることは少ないでしょう。また春には敷地内の近衛邸跡で、“糸桜”と呼ばれる糸のように枝垂れるしだれ桜約60本が一面を埋め尽くし、その様子は見事の一言!
10.高台寺
慶長11年(1606年)に、豊臣秀吉の妻・北政所(ねね)が秀吉の菩提を弔うために創建しました。東山を借景とした池泉回遊式の広大な「高台寺庭園」は昭和2年(1927年)に国の史跡・名勝に指定。そして開山堂と書院をむすぶ廊下の中央にある「観月台」は国の重要文化財に指定されており、北政所(ねね)が秀吉を偲びながら月を眺めたと言われています。
季節ごとに催される夜間特別拝観では、ライトアップされた境内を楽しむことができます。庭園や建物に映像が浮かび上がるプロジェクションマッピングも実施され、人気を集めています。
11.天龍寺
京都五山のなかで第一位の天龍寺。1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。一番のみどころは、日本で最初に史跡・特別名勝に指定された曹源池庭園(そうげんちていえん)。日本初の史跡・名勝天然記念物となっており、嵐山、亀山を借景にした美しい景観が楽しめます。とくに紅葉の時季はいつにも増してうっとりするような美景。天龍寺で一番大きな建物「大方丈」のお部屋からは、まるで絵画のような紅葉の写真を撮影できます。
正門すぐにある「庫裏」では、インパクトのある達磨図が出迎えてくれます。達磨図は、天龍寺のシンボルの一つ。インドから中国に渡って禅宗を伝えた、達磨大師がモチーフとなっています。