インターンシップといえば、学生が就業体験できる貴重な制度として知られている。日本でも就職活動の一環として活用されていることが多い。だが、そうしたインターン生たちが、入ったばかりの職場で過酷な労働を強いられ、死に至るケースが韓国では相次いだ。インターン生が危険な業務に配属され、重傷を負った事故も報告されている。
これらのインターン生をめぐる事件をベースにしたのが、ぺ・ドゥナ主演の韓国映画『あしたの少女』だ。同じくぺ・ドゥナが主演した『私の少女』(14)でデビューを飾ったチョン・ジュリ監督の8年ぶりとなる新作。韓国のインターン生たちが初めて足を踏み入れた実社会で、利潤を最優先する企業の論理に翻弄され、孤立していく姿がまざまざと描かれている。この映画が韓国で公開されたことで、韓国の労働法が改定されるなど大きな社会的反響を呼んだ。
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